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2019年5月18日 (土)

■サイキックの研究と分析(38) ~自分に合った生存戦略を選ぶ~

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不定期連載『サイキックの研究と分析』シリーズ。 記事一覧はこちら。
 


◆◇サイキックの研究と分析(38) ~自分に合った生存戦略を選ぶ~◆◇

さて・・・『サイキックの研究と分析』シリーズの『精神世界と魔術や魔法』の章も、ここで一旦区切りを入れることにします。
 
ここで最後に、「自然界を生き抜く動物達の話」をしましょう。
 
これは言うまでもないことですが、この地球上には様々な動物がいます。哺乳類や鳥類の系統も様々なのがいるし、虫とかも色々います。
生き物の多様性は、そのまま「地球」という星の特徴を表してるものでもあります。
 

Earthphoto
地球。実は占星術的にもヌーソロジー的にも特別な星だったりする。

 
それぞれの動物は、それぞれのやり方による生存のために、様々な進化をしていると言われています。
それはいわば、「生存戦略」にともなった進化です。

例えば、哺乳類の動物を挙げると以下のものがあります。
 

Doubututati

 
鳥類を挙げると以下です。
ちなみに、鳥類の特徴は「能力を特化させて生きること」にあり、特化的な能力を持ちながらも、それぞれ特徴ある生き方をしています。
 

Toritati

 
われわれ人間は生物学的には一応、「哺乳類」にカテゴライズされるので、
哺乳類の方が親近感があるかもしれませんが、
鳥のように「能力を特化させた生き方」にも学べる所があると思います。

 
さて、われわれ人間が生きるにおいても、これらの動物達と同じように「生存戦略」あります。
我々もどうやって生きるか?というのがあり、例えばその代表が「仕事」になったりします。
現代ではすっかり「お金」を稼がないと生きていけない世の中になっているので、「お金を稼ぐ術」がほぼそのまま「生存戦略」になっているわけです。
これが原始時代であれば、まずは「食べるもの」「住むところ」「着るもの」(いわゆる「衣食住」)の確保が性急です。
それらの確保のために、それぞれの人が得意分野を持っているのであれば、それを活かしていくことが合理的・・・ということで、「役割分担」「集団行動」という考え方が重要になってきます。
そんでもって、あとは人間として「集団」で生きていければ良いので、「物々交換」などをして生きていくことになります。この「物々交換」の在り方は様々で、例え「衣食住の確保」のスキルが低くても、集団を楽しませるなり役立つことをするなり、何かしらのコミュニケーションをしていって、何かしらの貢献ができればそれで良いでしょう。人間は何かしらで共同体から支援を受けることができれば、生きていくことができます。
コミュニケーションとは、誰かしらの他者に「生きていて欲しい」と思ってもらうことが大事です。

原始時代から時代が進んで「貨幣」というのが登場していき、最終的にそれが現代のような「お金」になりますが、人間社会の根っこにあるのは、こうした「物々交換」と「集団行動」の考え方です。

 
■「仕事をして生きる」ということは「他者と生きる」ということ

今の人間の世の中は、「仕事をして生きる」ことがメジャーな考え方ということになりますが、
それは視点を変えると「他者と接しながら生きる」ということになります。
人間は「他者と接しながら生きる」ことをどうしてもやらならければなりません。
例え引きこもりみたいな職人でも芸術家でも、なんやかんやで他者のことを考えてる人が成功しています。
「他者と関わりながら生きる方法」に、それぞれ人間として生存戦略を持たなければなりません。人間はそうしないと主体的に生きることができない生き物です。

そして、人がそれぞれ持ってる「欠点」も、この「他者と関わりながら生きる生存戦略」の裏側から出てくるものです。
例えば、優劣にこだわり過ぎる人は、優劣にこだわる集団の中での生存戦略を持ってたり。
攻めまくりなコミュニケーションをする人は、攻めまくりの生存戦略を持ってたり。
逆に、攻め動くより考え過ぎる人は、考えまくる生存戦略を持ってたり。
それから、行き過ぎた生存戦略から肉体に過剰な負担がかかり、身体の不調から欠点が出ることもあります。

欠点が無いように見える人は、恐らく欠点を補うための工夫が上手い人です。

あと、人間が持つ「悩み」も、そうした「他者と関わりながら生きる方法」から生じて行きます。
「アルフレッド・アドラー」という心理学者は「人間の悩みはすべて対人関係の悩みである」という、それっぽいことを言いました。
アドラーは「劣等感」や「共同体精神」といったものをベースに独自の心理学を構築し、後生で『嫌われる勇気』といったベストセラー書籍で引用されるようになりました。

 
アドラーは、主に「劣等感の原因となるもの」や「共同体を作っていくもの」といった視点で「他者」について論じていましたが、
「人間の悩みはすべて対人関係の悩みである」という言葉は、
[自己×他者]論で考えると、とても原始的な問題にもなります。

 
■魔術や魔法と生存戦略

さて、ここまでで「生きるための生存戦略」について書いていきました。
そして、「サイキック」の使い方や、「魔術や魔法」といったものも「それ」とリンクしており、
自分の生存戦略に対応しながら使っていくことになります。

例えば、自分(Raimu)は、筋肉がとにかくつきにくかったり、運動神経が駄目だったりする体質ですが、
数学や論理的思考能力は得意であったため、プログラマーとして生存しています。
そんでもって、魔術や魔法もそれにともなったものを選んでいくことになってるわけです。
肉体を過酷に動かすことにはなかなか耐えられない体質ですが、分析能力は得意なので、必然的にそれを活かすことになります。
それから、欠点を補強するようなことも必要なので、そういうのをいくらかやってみるのもアリだと思ってます。

それぞれの人の個性にあった「魔術や魔法」について考えると、
割と標準的な身体を持つ人は、標準的な魔術を習うのが向いてると言えますが、
何かに特化した能力を持ってる人は、何かに特化するようにやるのが向いている・・・ということになります。

そんでもって、地球上に住む「動物たちの進化の仕方」にも、人間が持つような「個性のあり方」が表れているのです。
 

Doubututati

 
以上のように、「動物の進化の仕方に、人間の生き方を見る」という考え方は、
『アニマンダラ』という生物論を参考にしてます。

◆Animandala | 生命進化に見るココロのカタチ・アニマンダラ
 
Animanndara  

 

■「みんな違う」ということを理解する

まずは、自分に合ってる生存戦略を見つけて、
その方向に進むのが大事であり、
「サイキック」や「魔術や魔法」の在り方もそれと絡んでいる
・・・ということを、ここまでで書いていきました。

それから、次に大事なのは、「それは他人にも合ってるとは限らない」というのを理解することです。

自分が考えてることは、他人も同様にそう考えるだろう・・・と思ってしまうことは、人間がよくやらかしてしまうことだったりします。

集団の中にあって本来はそれぞれ違っているものに対して「みんな同じ」と見てしまうことや、「違ってるものを同一として見てしまう性質」は、哲学の用語で「同一性」と言います。
これは、実は人類の諸悪の根元なんじゃないかってぐらい厄介な作用です。

何故、「同一性」が人間にとって極めて厄介なものになっているかというと、「言語」が「同一性」の力を強めるからです。
例えば、「日本男児は根性あるべし」という言葉があったりすると、
「日本男児は根性あるべし」で全体が盛り上がり、
みんなが「根性あるべし」ってことになってしまいます。

突き詰めると、「良い」とか「悪い」とか、「優等生」とか「クズ」とか、「神」とか「悪魔」とかいう言葉がある時点で、「同一性」ってのが生まれてきます。
「レッテル張り」というのは、特定の人達を特定のレッテルとしてしか見ないようにしてしまう行為です。
哲学のジャンルではそういう言語の弊害について考えられてるものもあります。
人間がついそうなってしまうのは、言語に没頭する性質を持ってるからです。
これは、地球上で人間だけが唯一、「物語を作る能力」を持っていることとも関係しています。
言語の弊害と共に生きているのは、地球に住む生き物の中では人間ぐらいです。

人間はそうやって囚われやすい生き物ですが、そんな中で、動物から生き方を学ぶと良いと思います。
動物はそれぞれ違う生き方を持ってて、ただひたすら自分に合ってる生き方で生きています。

みんな得意な生き方が違うということは、アニメ『けものフレンズ』のサーバルちゃんも言っていました。
 

Sabaru  
「へーきへーき!フレンズ(動物)によって得意なこと違うから!」は『けものフレンズ』の名言。

 
いや、正確に言うなら、動物から学んでみると「みんな違う」というのも違っていて、「おおむね同じ」ということもあります。何故なら、種族が近いもの同士で固まってる分には大体同じだからです。
ただ、人間の世界の場合は、同じだったり違ってたりします。「近いように見えて全然違ってた」ということもあります。この辺のびみょーな問題を理解しなければいけないわけですが、「種族」を意識することは大事だと思います。

今時の日本となると特に、同じ日本人で同じようなことをしていても、実は違う種族ということはザラにあり、そういうのが見えやすくなってきた時代でもあるため、「種族違い」の問題がより大事となる世の中になってるんだと思います。

 
■現代は「合ってるものを選ぶ」時代

21世紀となった現代という時代は、どんどん「多様化」に進んでいると言えます。
飛行機が発明されたり、交通がどんどん便利になった影響もあり、世界中で異文化同士が交流する流れが来ています。これは20世紀時点での話です。
そして、21世紀からIT革命が進んでいきました。
インターネットの登場は、人類に前例のないレベルの影響を生んだと言えます。パソコンやスマートフォンというアイテムが普及し、それがインターネットと繋がるおかげで、「利用しようと思えば情報がいくらでも手に入る」時代になりました。
自由な情報のやりとりが可能になり、海外へのアクセスも簡単にもなることで、様々なコンテンツがそこでできるようになり、それが「文化」の多様化にも繋がっていきました。「文化」は本来、特定の国であれば特定に一つ持っているものですが、情報が自由に手に入ることによって、そこから新たな文化が生まれるようになりました。
国家が画一的な教育を行い、一つの生き方で統一するような価値観は、より難しいようになってきています。

昔の場合を考えると、魔術や魔法や神秘思想など「サイキックなもの」を習いたい場合は、「地元に根付いたもの」を習うのが一番だったと言えます。
それから、何かを教える場合は「口伝」こそが最善だという考えがあります。ある意味でこれは正しいし、昔は特にそれが理にかなっていたのかもしれません。
しかし、今は、インターネットにある情報の中から、「好きなものを選ぶ」ことができる時代になってきました。

インターネットが生み出す自由選択の文化・・・これこそが、ヘレナ・P・ブラヴァツキー氏の言った「みずがめ座の時代」の特徴であり、そこから派生した「ニューエイジ」の特徴でもあるのだと思います。
 

Sintigaku
ブラヴァツキー氏は先見の目があったと思われる人物。

 
「サイキック」に絡んだ分野は特に、古典を参照する必要があるものなので、「ニューエイジ」は必然的に古典と最新テクノロジーが交差するジャンルになります。

昔とは違った流れが来ている現代では、
「サイキック」を使って生きていくにおいても、
新しい生き方を模索していかなければなりません。

 
 
~続く~

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コメント

池谷裕二さんの『メンタルローテーション 回転脳をつくる』という本を読んでます。メンタルローテーションとは、頭の中で物体をクルリと回転させる能力のことで、メンタルローテーションが上手な人ほど IQ が高く、健康で長生きする傾向があるそうです。
メンタルローテーションを鍛えることは、他人に親切になり、自分も成長する効率のよい生存戦略になるようです。
アタシは縦のものを横にもしないやつですが、この本に載っている問題は、なんとか解いてゆきたいと思います。

投稿: かものメ | 2019年8月 5日 (月) 23時13分

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