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2019年4月 7日 (日)

■サイキックの研究と分析(33) ~精神世界の3大区分「天」「人」「地」~

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◆◇サイキックの研究と分析(33) ~精神世界の3大区分「天」「人」「地」~◆◇

前回は『1980年代は精神世界のジャンルが流行っていたらしい』というタイトルで、「精神世界」というジャンルの歴史を簡単に説明していきました。
以前にも書きましたが、このジャンルにはさらに細分化すると色々なジャンルがあります。
ヒッピーカルチャーの中にあったものはその代表みたいなものですが、それ自体も、西洋の秘教として伝えられていたものから、東洋にあるものまで色々と取り込んで出来ていました。
そんでもって、日本という国はカテゴリー的には東洋ですが、西洋の文明を取り入れつつ発展しています。

現代は、西洋の思想と東洋の思想とを統合していく時代であり、そうした「ニューエイジ」は今も続いているわけです。
そんなわけで、日本と近いポジションにある東洋のものや、逆に本来遠いポジションにある西洋のものがある中、色々と複数試してみるのも良し、自分に合ってる文化を一つ選んでそれに徹するのも良し・・・というのが現代だと思います。

ここで、精神世界のジャンルにある「色々」を、三つの区分に分けてみることにします。


■三区分「天」「人」「地」

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まずは、『天(てん)』『人(じん)』『地(ち)』の三つです。
この分け方はどこか中国っぽさがあります。
有名な儒学者である「孟子」がこの三つについての一節を書いたことがあるらしいです。
正確には「天地人(てんちじん)」と呼ばれることが多いみたいですが、
とりあえずここでは『人』を真ん中にしておきます。

この三つは、単純に、上の方にあるもの、下の方にあるもの、それからその真ん中に人・・・というような分け方です。
それぞれ以下のようなものが該当します。

天:
上の方にあるものを信仰する。
神とか天使とか、プラトンの「イデア」みたいに概念的なものとか、
「高次元」と呼ばれるような抽象的なものとか。
一神教的な神様は、およそ「太陽」で象徴されたりするので、
そういう「光」のようなものを信仰したりする。
「星」の信仰などもこれに入る。
「頭」や「思考」を重視するようなものや、理論とか哲学とかを追うのもこれに該当する。

人:
早い話が人間の「身体」を扱う分野。
ヨガとか気功とか、武道や武術の応用とかがある。
舞踏とかダンスを応用するものとかもある。
身体を動かすだけでなく、食から身体を変えてくものもある。
「天」と「地」の真ん中に「人」があるように、どちらとも親和性がある。

地:
下の方にあるものを信仰する。
大地全体とか自然とかの信仰などである。
土着の神様の信仰もこれである。
多神教や女神信仰のあたりもこれに近い。
お祭りとか、にぎやかな行事と結びつくことが多い。

 
以上の3つを「精神世界にあるものいろいろ」の図と合わせると、以下のようになります。
 
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以上の図において、「近い所にあるものは関係してる」と捉えるのも面白いです。


■それぞれに当てはまるもの

さて、次に『天』と『人』と『地』の系統のものには、
それぞれどういうものがあるのかを具体的に書いていきます。

<天>

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「天」にあるようなもの。「神」や「真理」や「概念」を追いかけることが多い。

神秘思想:
割と広義の意味を持つもの。
「神秘」を追求することは、「神とは何か?」を追求することであり、
それが「天」にあるものの追求にも該当している。
神秘思想として存在感と影響力が大きいのが、
19世紀に出てきたブラヴァツキーの神智学である。
「唯一なる『神』とは何か?」を問うことに通じてるので、
一神教的なものにも通じているが、
神秘思想の場合は安易に信じるだけの宗教になることを避ける。
あくまで自分自身が「神の叡智の認識(グノーシス)」をするという、グノーシス派の発想であることが望ましい。

グノーシス主義:
「グノーシス(Gnosis)」とは、古代ギリシア語で「認識・知識」という意味を持つものであり、それは自己の本質・神の本質といった霊的なものを「認識する」ということを言う。端的にいうと「神の叡智の認識」を「グノーシス」という。
そうした「グノーシス」の考え方を持ったキリスト教の一派が1世紀~4世紀頃にあった。「グノーシス主義」は、狭義の意味だと2世紀~3世紀ぐらいにあったキリスト教グノーシス主義という一派のことを指すが、広義の意味だと「グノーシス」の考え方を持つもの全般のことを指す。
それは、グノーシス派とかグノーシス思想などと呼ぶこともできる。
グノーシス主義は「神を信じる」という立場を取ると言うよりも、「神を認識する」という立場を取る。それは普通の宗教というよりも、魔術や神秘思想の発想に近い。
また、「グノーシス主義」は特徴的な創造論を持っている。原初の世界を作ったのは「プレーローマ」という「善なる神様」だが、人間の世界を作ったのは「デミウルゴス」という「悪なる神様」である。我々は、この「悪なる神様」が作った世界から、「神の叡智の認識(グノーシス)」をしていき、「プレーローマ」のある世界にたどり着くことができる。
・・・というのが、グノーシス主義でよく言われているストーリーの簡単な説明である。

グノーシス主義は、以上のような特定の宇宙論を支持しながらも、様々なバリエーションのものへと派生している。
「グノーシス」の考え方自体は、古今東西の神秘思想に見られるため、重要概念となる。

スピリチュアル:
現代でよく言われている「スピリチュアル」は、
近代あたりまでさかのぼって元々の潮流を探ると、ブラヴァツキーの神智学あたりから新しいものが出てきたと言われる。
ブラヴァツキーは新しい「心霊主義」を創設した。
そんでもって、「心霊主義」の翻訳元となる言葉が「スピリチュアリズム」である。
「スピリチュアル」の考え方は、元々のものは「神秘思想」にも近いが、
時代が経つごとにビジネスなどで使われるようになって、「成功法則」などとも合流するようになる。

現代の「スピリチュアル」は色々と俗物化してることが有名。
そもそも「神秘思想」と「宗教」というのは紙一重しか違わないものなので、神秘思想をやってるつもりでいても、ちょっと転ぶと宗教っぽくなることはよくある話である。それは古代においても現代においても同様である。
「スピってる」とか「スピ系」という言葉があるが、俗物化したせいで「宗教的で駄目な感じ」という意味を表すこともある。
「スピリチュアル」は英米からの輸入物なので、日本に入ると日本に合うように日本の文化に染まるという洗礼を受けることにもなる。
本場アメリカの「スピリチュアル文化」ではなく、日本の新興宗教文化色に染まってしまったスピリチュアルとなると、もう新興宗教みたいなものになる。
日本産のものだとそういう感じになるが、
アメリカ産の文献の翻訳ものなどであれば、本場の文化に近いことになる。
とはいえ、元々のアメリカ文化においても、スピリチュアルはキリスト教の影響を受けている側面がかなり強いので、俗物化したスピリチュアルはキリスト教の派生物と捉えても良い。
こうした「スピリチュアル」のジャンルは正しいことが言われていることもあるが、学ぶにおいて色々と注意点があるので、長所と短所を意識しとくと良いと思う。

「スピリチュアル」にはどんなものがあるのか?
一例として、ナチュラルスピリット社とかがやってることとか、そこが出してる「StarPeople」という雑誌などがある。

シュタイナーの人智学:
「シュタイナー教育」というのがあり、それによって有名なこともある「ルドルフ・シュタイナー」。
シュタイナーは「神智学協会」にいたこともあるが、
天才的な霊視能力によって独自路線の神秘思想を立ち上げ、
それを「アントロポゾフィー(人智学)」と名付けて広めていた。
斬新な人による新しめの思想なだけあって、色んなものを取り込んでる。
シュタイナーは「人」や「生活」を大事にする側面もあり、
『人』系や『地』系に該当するような側面もあるが、
やはり、『天』系が一番重要と言っても良い。
「シュタイナー教育」から日本でアレンジされることにより、やはりちょっとスピリチュアルっぽく紹介されることもある。
シュタイナーの人智学は原典がしっかりしてて、講義録や書籍がちゃんと残ってるというのが強みだが、内容が難しすぎる気もする。
とはいえ、「難しいが硬派な神秘思想・スピリチュアル」としてはオススメできる。
ちなみに、ヌーソロジーとコラボした書籍とかもある。

前にも紹介したけど、シュタイナーの本では以下のものはとりあえずオススメ。
ただ、他の本になると専門的になるので難しいことが多い。

 
カバラ(ユダヤ教神秘主義):
「ユダヤ教」に対するアンチテーゼとして登場したのが「ユダヤ教神秘主義」であり、その中でおよそ13世紀頃に登場してきたとされるのが「カバラ」である。
「カバラ」には「生命の樹」が出てくることが有名だが、それを用いるのはカバラの一種に過ぎず、総合的には創造論、終末論、メシア論と様々な教義があり、旧約聖書を解釈するためのユダヤ独自の哲学なども持っている。
「唯一なる神に従う」ことを主な教義とするユダヤ教とは違い、ユダヤ教神秘主義であるカバラは、自分自身が「神のようになる」ことを目的とする。
ユダヤ人の神秘主義なだけあって、神秘主義の中でもある意味「究極的」なものとも言える。

カバラの中で「生命の樹」を使ったものが、ルネサンス期のヨーロッパのキリスト教で取り入れられるようになり、さらに、「西洋魔術」でも導入されるようになる。
19世紀の魔術結社として有名な「黄金の夜明け団」あたりではカバラの思想を中核に持つため、「黄金の夜明け団」で目指す魔術も、『天』系の魔術に近いと言える。

キリスト教神秘主義:
キリスト教徒の中でもまれにいる、キリスト教から「神秘思想」に入る人。
キリスト教の大部分は宗教として俗物化した発想を好む人が多いが、発端となる「イエス・キリスト」が元々は「グノーシス派」だったと言われてるので、そこからグノーシス派の神秘思想に着目する人が少数ながらいる。
また、キリスト教の中にもグノーシス主義という一派が存在する。
グノーシス派の考え方とは、「天国は我々の心の内にあり、我々の中にあるキリストの神性を認識(グノーシス)することでそこに行くことができる」である。
この考え方は「教会に行くことで天国に行ける」と定めるカトリック系のキリスト教との相性がかなり悪く、多くを占めるそういう一派からは、グノーシス派は迫害されることになる。キリスト教神秘主義者も、まともな人は少数派と言っても良い。
有名な「ウェイト版タロット」を作った「アーサー・エドワード・ウェイト」などもキリスト教神秘主義に傾倒していたし、他にも、神秘思想や西洋魔術に通じてる人の中には、「キリスト教神秘主義」を支持する者を見つけることができる。

アストロロジー(西洋占星術、占星学):
自分の得意分野なので、色々と語れる所。
現代では「西洋占星術」として伝えられている「アストロロジー」だが、元々は「占星学」に該当するもので、
「星」を巡っての哲学、神学、数学、魔術など、「星にまつわる学問全般」が「アストロロジー」と呼ばれていた。
だから、古代(ギリシャやローマの全盛期)では、星に関わる神学や哲学が確立していたし、
ルネサンス期のヨーロッパでは「星の力を借りる護符」とか「星の力を借りる魔術」とかもあった。
そうした「アストロロジー」が、19世紀末頃に起きた大衆化の中で「西洋占星術」として使われるのが主流となった。

以上のように、「星の力を使う」系統の魔術は、西洋文化の肝の一つだと思う。
「身体系」あたりは東洋のが発展しているが、
「星系」は西洋がかなり発展している。この辺りが西洋系の魔術の特徴だと思う。

神聖幾何学:
古代エジプトあたりでは「幾何学」が重要視されていた。
それは、数学の発展にいちじるしい実績があったことからも読み取ることができる。
それだけでなく、そこには「数は霊である」という考え方があった。
そして、そうした所から派生する「神聖幾何学」というものがあった。
ユダヤ神秘主義である「カバラ」も、実はその影響を受けていて、「数は霊である」という考え方は「カバラ」においても見られる。
「神聖幾何学」で使われる図形の中では、「フラワー・オブ・ライフ」という図形が特に有名であり、
最近のスピリチュアルでは、そうした幾何学の力を復興させる動きがある。

ギリシャ哲学:
「精神世界」というジャンルの中には
「哲学」というものも中には含まれる。
人が思考して導き出す領域となると、
「人の業」という領域になるが、
より普遍的な真理探求を目的とすると、一神教的な領域にいくらか近くなるし、
あと、「思考」が「天」の領域に近いという話になり、
『天』系のジャンルに入れるのが妥当である。

哲学の歴史が長いことは言うまでもなく、
古代、中世、近代、現代とそれぞれ特徴を持っているけれど、
ひとまず、着目したいのはギリシャあたりにある古代の哲学である。
古代ギリシャあたりの学問は、
哲学、数学、天文学、神学、魔術とあまり区別がなく、
そういうのをひとくくりにして扱われていた。
「精神世界」の重要人物として筆頭に挙げられる哲学者というと、
やはり、「プラトン」であり、
プラトンの提唱した「イデア」という概念が
「精神世界にあるもの」として扱うこともできて、
それをめぐって多くの哲学者が討論を繰り返すことになる。
現代においても、プラトンの思想の潮流(プラトニズム)を真面目に追いかけていくと、
古代思想に行きつくことになる。

ピタゴラス数学:
「ピタゴラスの定理」で知られる、数学者として有名なピタゴラスは、
魔術団体の創設者でもあり、
「ピタゴラス教団」というのを作っていたという伝説がある。
ピタゴラスは「数は霊である」という考え方をしていて、
これはエジプトにも由来しているらしい。
そして、それは万物をも構成しているものだとも考えられていた。
このように、「数」と「幾何学」を、
「魔術」や「神秘思想」にも絡めていき、
万物を解明しようとしていたピタゴラスの一派があった。
ピタゴラスの思想から派生して、
「ピタゴラス数秘術」という占い技法も現代にある。

本当は、「数」や「幾何学」や「哲学」の類のものは、『数』という区分を追加して、そこに入れても良いかもしれないけれど、
ひとまず、『天』系のジャンルに入れることにする。

 
<人>

Zin
「人」・・・ということで「肉体」を中心としている。人の身体に関するもの全般。

ヨガ:
「ヨガ」というとインドから来ているもので有名。
ヒンドゥーの伝統的な生命エネルギーである「クンダリニー」と絡めて、
「クンダリニーヨガ」というのもある。
近年だと、1970年代あたりのアメリカのニューエイジ・ムーブメントで広まったり、
エクササイズとして健康維持に取り入れるようになったりして、
日本でもそんな感じで普及していったので有名になってきたものである。
元はインドのものなので長い歴史と哲学を持ち、奥が深かったりする。

インドというと、「アーユルベーダ」という伝統的医学もある。
この辺も『人』系のものに該当する。

中国武術、古武術など:
中国の古代から伝わる武術や武道は色々あるけど・・・そこにある中でも、神秘に通じていて、通常の強さをもとめる「武」とはまた違った「異端な」所のある武術や武道がここに該当する。
「太極拳」のように東洋哲学が含まれていたり、「気」を扱ったりするものなどが挙げられる。
現代発祥(20世紀頃)で日本のものだと、「合気道」がこの辺の武道・武術にかなり近い。
中国の体術となると、気功に通じてるものもあるし、仙道に通じてるものもあるし、道教に通じてるものもある。

ちなみに、「介護に使える古部術」というのもあるらしい。

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薬草学、漢方:
人の身体に取り入れる「食」や「薬」を扱うものも『人』系に該当する。
薬膳とかも該当するし、五行思想に元づいた栄養学もこの辺のジャンルに該当する。
「食」となると大地で育ったものを利用するので、ちょっと『地』系よりのものでもある。
西洋だとハーブに関する知識がこれと同義になる。ハーブ治療法は西洋産の漢方とも言える。
西洋では「魔女(Witch)」と呼ばれる人とかがそういうのを扱っていた。

五行思想:
東洋にある「木・火・土・金・水」の五つを元素とする理論。
西洋に四大元素論があり、東洋に五行ありと言って良いぐらい有名。
日本だと、平安時代に陰陽師というのがいて、安倍晴明がこれ絡みの呪術だったり、五芒星の力を利用してたことで有名。
五行のそれぞれは、例えば「木:青:肝:喜:酸:東」「火:赤:心:楽:苦:南」「土:黄:脾:怨:甘:中」「金:白:肺:怒:辛:西」「水:黒:腎:哀:塩:黒」が対応していたりと、食や漢方の分野と相性が良い。
四大元素は割と『天』との絡みが強く、五行は『人』との絡みが強い・・・と自分は理解している。

気功:
「気」を扱う中国の伝統療法。古い漢字だと「氣」
関連したものに、針治療とか鍼灸(しんきゅう)とか整体とか、様々な治療技法がある。これらも大まかには氣の流れを調整する力を持つ。
「東洋医学」のジャンルでは、西洋生まれの科学では説明できないような医療が発達しており、
『人』系のものがよく見られる。

仙道:
仙人になるための道。仙人は不老不死を目指したりする。
仙道も気功と同様に「氣」を扱う。特殊な呼吸法を行ったり、氣の流れを調整したり、体内の氣の流れを循環させる特殊な技法を使うことにより不老不死の身体を得ることができる・・・と言われている。
仙人を目指す宗教に「道教」がある。これは老子や荘子の思想が宗教化したもので、中国の三大宗教の一つである。
そこでは老子は神格化され、「道(タオ)」という概念と一体化して不老不死の仙人を目指すようなことを教義にしながらも、長い歴史を持っている。

相術:
手相人相など、人の身体に現れる模様・形・色などから、その人の意識や精神を読み取る術。
他にも家の相から読み取るものも「相術」にあたるけど・・・とりあえず、『人』系の場合は手相や人相が大事になる。
見えないものを直接見ようとする「霊視」などと違って、人の肉体などに表れてる情報から裏にある原理を理解しようとするアプローチが「相術」ということになる。


<地>

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「地」にあるようなもの。自然崇拝だったり、「天とは異なる」ものを信仰したりする。

祭り:
『地』系で盛り上がるものの代表といったら、まずは「祭り」である。
まさしく人間が地上で盛り上がる時に行われる行為であり、古今東西で行われている。
文化的に重要な儀式の意味を持つこともある。
「踊り」とも相性が良く、身体を動かすとなると『人』系のものにも関係してくる。
また、祭りにともなう美術や、祭りに使う音楽や道具についてまで着目すると、様々な創作分野に派生する。

祭具作り:
「祭り」に使う道具も範囲が広い。
衣服だったり、飾りだったり、御神輿だったり、御神体だったり、楽器だったり、その他の細かい道具だったり・・・と色々とある。
これらの道具作りの用法は、祭りの分野だけでなく、「魔術や魔法」全般でも大事だったり、あと、日用品を作る時にも大事だったりする。
その辺の様々な手芸の中にも『地』系の要素があると言える。

芸術:
これも『地』系の基本であり、様々なものに通じているし、だいたい祭具作りにも通じている。
色々な人がいる「地上」だからこそ、地上でできることはなんでもやっていくような方向性であり、ある種の芸術は「精神世界」にも通じている。

『天』系でも芸術と絡んでくるものがありそうだが、
壮大な建物や絵画の中にあるものだと、富裕層やエリート向きなものになる。

音楽:
音楽と魔術は非常に密な関係を持っている。
原始的な儀式に音楽が使われたのを始めとしながらも、様々なシーンで音楽が使われ、そこから時代が進むごとに現代的な音楽ジャンルが確立していって今に至るわけである。
「ニューエイジ」が提唱された時代も、音楽がヒッピーカルチャーを盛り上げたという側面は大きいし、そうした音楽は今後も使われていくことになる。
音楽は元を辿ると「自然のものを使って音を鳴らす」なので、『地』系のものということになる。

ただ、優れた楽器が科学的に確立される場合もあるし、音楽には理論的な側面もあるため、そうした所に関しては『天』系のジャンルにも引っかかっているとも言える

ウィッチクラフト(魔女術):
魔女(Witch)が扱う術、もとい、魔女が行う信仰のことを「ウィッチクラフト」と言う。
その内容として、儀式魔術、まじない、占い、ハーブ(薬草)の扱いなどが挙げられる。
「魔女とは何か?」については諸説あるけど、「15世紀から18世紀までのヨーロッパ全土で魔女狩りにあったような人」ということになると、指す範囲が非常に広い。
「魔女狩り」とは、キリスト教を信じる者達によって、長期間かつ広範囲かつ突発的に行われていた、ヨーロッパの闇が表れてるような有名な迫害運動である。それらには、キリスト教を信じなかった者、田舎あたりで土着信仰を行っていた者、不運にも迫害された者、場所によっては神秘思想や錬金術に傾倒してた者・・・なども迫害されたこともあった。
ひとまず、「魔女」とは、広範囲ながらもキリスト教とは違った土着信仰や自然信仰を行っていた者を指すため、『地』系のものが中心になっていると思われる。
ただ、現代は様々なものを取り入れるニューエイジな時代となっているため、そうした時代における「現代的な魔女」となると様々なケースが想定できると思う。

ケイオスマジック(混沌魔術):
「ケイオスマジック」は、1970年代後半に生まれた西洋魔術の潮流である。
「黄金の夜明け団」の魔術や、カバラのように格式高い魔術に対するアンチテーゼとして出てきたものでもある。
「ケイオス(混沌)」という名称の通り「混沌」としたものが好まれる。これは『地』とはちょっと異なることもあるが、大体は土着のものと合流してくるので近い位置にある。
とはいえ、なんでも取り入れる性質があるので一概に「土着信仰」と言えない所もある。なんでも取り入れる性質は「ニューエイジ」において出てきた「ヒッピーカルチャー」とも近く、ドラッグと密接な関係にある魔術でもある。
パンクな芸術や音楽との親和性が高く、それらと運命を共にしているような魔術でもある。
テクノ系の音楽や、ケミカル系のドラッグを使うとなると、ちょっと『地』という感じでも無くなってくるが、それらが作り出すサイバーパンク的な世界観は、現代的な『地』とも言える。


■まとめ

三つの区分についての説明は以上になります。
「他にもこれがある」とか、各分野の詳細を追っていくと色々と言えることが出てくるかもしれませんが、とりあえずこれくらいにしておきます。

『天』『人』『地』についてそれぞれまとめると以下のようになります。
 

Tenzintimatome
Seisinsekaitotenzinti

 
もう一度言いますが、
現代は、西洋の思想と東洋の思想とを統合していく「ニューエイジ」が今も続いている時代であり、
古今東西を探すと多種多様なジャンルがある中で、
自分に合っているジャンルや好きなジャンルに取り組んでいくと良いと思います。
 
 
 


<次へ>

◆魔術や魔法の4大区分「術」「信」「智」「体」


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