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2016年12月 4日 (日)

読了と感想。C.G.ユング著「自我と無意識」

心理学者C.G.ユングの書いた本『自我と無意識』。
ユングの原書ということで、ユング心理学を学ぶにおいて確実であり、
この本は「アニマ」「アニムス」「ペルソナ」「自己」「集合無意識」といった主要概念を押さえることができる。文庫本サイズの本で丁度良い。
ユングにしては分かりやすくコンパクトにまとまっている本だが、そこまで読みやすいかというとそうでもなく、やはり難しい概念の説明が多い。

しかし、ユングは、人間の「闇」の部分のような、語るべきことをしっかりと語っている人であり、また、ユングの提唱した主要概念のしっかりした説明や、ユングの考えが書いてあるため、かなり学べる所がある。
精神病の患者と何度も向き合う実践をした人の書いた本であるため、(ユングの精神分析の現場は、少し前のヨーロッパであったが)その内容は現代人にも為になる所がある。

ユング本としては、河合隼雄さんの「ユング心理学入門」が有名であり、こちらは、ユングの提唱した主要概念についてもかなり分かりやすく書かれている。

まずは、そこから入り、「次はユングの原書で学ぶ」という人には、この「自我と無意識」はオススメできる。

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コメント

フロイト派の小此木啓吾と、ユング方面の河合隼雄が、数十年前は心理学・精神医学の双璧だったんですが、小此木啓吾の当時の著作を今読むと(たとえば、『モラトリアム人間の時代』とか)、なんかもうとっくに昔の時代のことになっていて、なんで当時はこれをことさら問題視していたんだろう、という感じがするのですが、たとえば河合隼雄の『母性社会日本の病理』や、谷川俊太郎との対談である『魂にメスはいらない』とかは、現代にも通じる内容というか、ある意味時代性を超越している感じがあります。それだけ、河合隼雄は心の深いところを見ていたんだなあと、氏の偉大さを改めて感じます。そしてユングもまたしかり、ですね。ユングは人類の行く先をほのかに感じ取っていたのかもしれません。

投稿: ふう | 2016年12月10日 (土) 23時09分

>ふうさん

フロイトの方はあまり追いかけてないんですが、そういうがあったんですね。なるほど。

投稿: Raimu | 2016年12月11日 (日) 10時46分

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